株式会社ダスキン

お客様係向け自己学習コンテンツ用の問題作成業務の負担を軽減!外注費のコストカットも

  • サービス
  • 1,001人~
  • 社内トレーニング
  • 働き方
  • 生産性向上
  • DX
  • HRTech
  • 技術力強化
株式会社ダスキンのロゴを背景にして、社員2名が撮影された写真

左から株式会社ダスキン 訪販グループ 営業本部 カレッジ 教育・企画室 伊藤 綾華様、同室長 神谷 香奈江様

株式会社ダスキンのロゴ画像
株式会社ダスキン

創業1963年2月4日

業界・業種サービス

従業員1,001人~

環境衛生からフードサービスまで多岐にわたる事業領域において、社会へのお役立ちをめざすフランチャイズ企業として様々な業態でフランチャイズビジネスを展開しています。 URL: https://www.duskin.co.jp/

清掃関連事業を中心に、ミスタードーナツなど外食産業なども展開する株式会社ダスキン。 同社の訪販グループでは、タグラインにもある「衛生環境を整える」のもと、モップやマットなどの清掃用具のレンタルやエアコンクリーニング、家事代行事業に加え、ハウスメンテナンス、ワークライフサポート、シニアサポートといった分野にも注力しながら、快適で衛生的な生活環境の実現をめざされています。

今回は、訪販グループの中で、加盟店のお客様係の教育を担う「カレッジ 教育・企画室」の神谷様と伊藤様に、法人向け生成AIサービス「dToshGAI」の導入効果について、お話を伺いました。

【課題】お客様係向けのテスト問題の作成に大きな負荷がかかっていた

―「dToshGAI」導入前には、どのような課題を抱えていらっしゃいましたか?

神谷様 クリーンサービス事業とケアサービス事業のお客様係・サービス担当スタッフが約7万名います。彼らの知識習得のため、社内サイトで毎日、一問一答のクイズ形式で問題を配信しているのですが、常に更新が必要なため、新しい問題作成に行き詰まっていました。 問題は10分野にわたり、導入時の作成は4名体制で、四半期ごとに実施しており、担当者の時間や手間がかかることと、作成できる問題のパターンやアイデアが枯渇していくことが課題でした。

解決策として候補に挙がったのが、次の3つの方法です。

  1. 社内から問題アイデアを募集する
  2. 外部の問題作成業者に依頼する
  3. AIを活用する

1は、企画的に2回ほど実施したことはありますが、持続可能性が低く、根本的な解決にはなりませんでした。

2も実際に行っており、必要な問題数の半数は外注していました。 ただ、納品された問題がすべてそのまま利用できるとは限らないため、チェックや修正の工数がかかってしまいます。
そのため、スケジュールに余裕をもって発注する必要があったことと、四半期ごとに発注していたため、今期の発注分と次期の発注分の作業が交差してしまうことも多く、常に対応に追われているという状態でした。

そこで、3での対応について、もともと研修業務でコンサルティングを利用していたNTT ExCパートナーに相談したところ、生成AIとは何か?といった基礎から解説いただき、当時はまだローンチ前だった開発中の「dToshGAI」を紹介されました。
当社の既存データから「dToshGAI」で何ができるのか、既存の問題作成業務でどのように活用できるのか、さらに、どこまで拡張していけるかについて、簡単なシステム構成とともに具体的な提案をいただきました。

もともと、生成AIへの詳細な知識がありませんでしたが、分かりやすく説明していただけたので、自社で使用する場合のイメージがつきました。

コストや機能の比較対象として他社のサービスも検討し、同条件での見積作成まで行いましたが、導入後の伴走サポートと、将来を見据えた時の対応可能範囲が決め手となり、「dToshGAI」の導入を決定しました。

【導入】ハンズオンの操作講習で、導入時点での不安はゼロ

―「dToshGAI」の導入時、どのようなサポートを受けましたか?

神谷室長が穏やかな表情でインタビューを受ける様子の写真

神谷様 導入時には、営業担当さんだけでなく、開発担当や社長までも来社してくれ、当社の実際の業務に合わせたかたちで、画面上でお手本を見せてくれました。
その後、実際に自身でも操作して方法を覚えました。
わからないことはその場で聞けたので、導入時の不安はなかったですね。

―「dToshGAI」の導入によって、テスト問題作成のフローに変化はありましたか?

伊藤様 導入前は、決められたテーマに対し、ホームページや商品ガイドを見て学習内容にふさわしい情報を探し、見つけた情報を学べるような設問文、選択肢、解説文を考えていました。

導入後は、テーマに沿ったキーワードのみ入力し、カスタマイズされたボタンの中から1つ選んで生成し、生成結果をExcelに貼りつけ、必要に応じて修正するという流れです。

テーマを決めるのは人ですが、「dToshGAI」の導入後は具体的な商品名などを入力してヒントをもらうこともあります。

―「dToshGAI」の管理体制について教えてください。

神谷様 管理担当者は1名で、全10アカウントの利用者を采配しています。
管理は1名で十分に間に合っています。

【効果】外注コストを削減でき、問題作成の工数や心理的負担も軽減された

―「dToshGAI」を導入して、外注していた業務を内製化でき、その分のコスト削減が実現しましたか?

神谷様 外注費は削減しました。その分システム利用費用は発生していますが相殺以上の価値があると考えます。

伊藤様 「dToshGAI」の導入前は、頼れるのは自分の頭だけだったので、テスト問題作成の際は「全部、自分でやらなければ時間が迫ってくる」というプレッシャーがありました。
「dToshGAI」があると、漠然と商品のことを聞くことにも使えるし、すでに商品データを読み込ませてあれば、商品に関するポイントを拾ってきてくれるので、問題作成のヒントになります。「dToshGAI」が仲間のような存在になっていますね。

工数については、「dToshGAI」が出力する問題と回答の内容に誤りがあることがあり、そのチェックと修正業務があるため、大幅な削減とはいきませんが、導入前よりは圧縮されてきています。出力内容が誤っている場合でも、切り口が面白いことがあるなど、問題作成のヒントになりますし、全く使えないわけではありません。
もちろん、出力された問題をそのまま使うこともあります。

伊藤様 「dToshGAI」の導入後、月1回、伴走支援のミーティングの場があり、そこで改善要望や追加開発の相談をしています。
要望に合わせて、少しずつシステムを改変いただいているため、導入当初よりも使い勝手が良くなってきています。

神谷様 AIに嘘をつかれる(ハルシネーション)割合はまだ高いですが、その都度、営業担当さんへフィードバックし、改善につなげてもらっています。

神谷様 もともと、「dToshGAI」の導入目的として、過去に蓄積してきた1,000問ほどの問題を学習データとして読み込ませ、新しい問題を出力するということでしたが、それだと、過去問をベースにした違う角度の問題はできるのですが、まったく新しい内容や過去問では取り上げなかった商品・サービスに関する問題は出てこないため、この部分を課題に感じていました。

そこで、営業担当さんへ相談したところ、新商品のガイドや各事業別のWebサイトの情報を学習データとして問題を出力する方法をご提案いただきました。ありがたかったですね。

また、今後、当部署に業務経験のあまりない新人が入ってきたとしても、「dToshGAI」があるので、少しのトレーニングで問題作成業務を担えるようになりそうです。

【展望】先駆者として、他部署や社内へノウハウを横展開していきたい

―「dToshGAI」を活用した今後の新たな取り組みなどのプランはありますか?

神谷様 私たちの部署以外にも、たとえば研修を担当する部署があり、新規加盟やライセンス取得の希望者のために研修を行い、その中でテストを実施しています。事業ごとに年4~5回の研修があるのですが、商品・サービスも増えていきますし、価格改定もあります。また、毎回、問題を変えるのも良いのではないかという話が出ています。そこで、「dToshGAI」を活用してテスト問題を作成することを検討中です。

社内では、まだ一般的な情報を学習データとした生成AIの活用は経験があっても、自身の業務に関連するデータだけを学習させてアウトプットする活用はしたことがないという人が多いです。

その中で、こういった活用をさせてもらっているのは、ありがたいことだと感じています。
当部署で蓄積したノウハウを社内へ展開していきたいと考えています。

営業担当からのコメント

VOICE

営業担当からのコメント

益田:当初、ご相談をいただいた際は、「人材育成を均質化し、効果・効率を上げたい」とご要望いただいていました。そこまでの道のりは、まだまだ遠いですが、今後さらに機能開発を重ねてアカウント数も増やし、利用者数を増やしていくための支援を行っていきたいと考えています。

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