
クラウド型学習管理システム「LStep(エルステップ)」
- 学習支援
- 生産性向上
eラーニング研修に必要な管理機能と受講機能を備えたクラウド型の学習管理システムです。

人材育成部 育成部門 三橋 健二様、小川 直哉様、山岡 萌李様、羽田 亜梨紗様

創業1951年
従業員連結 6,259名/単独 2,636名(2023年3月末現在)
売り上げ連結 2,691億円/単独 1,854億円(2023年3月期)
インターネットを利用するための大規模回線、家庭用の電話回線、携帯電話のための通信設備など通信に関わるインフラストラクチャやICTソリューションを手がける。1951年創業、社員数はグループ企業を含めると15,000人を超える。 URL:https://www.comsys.co.jp/
NTT ExCパートナーが提供するクラウド型学習管理システム「LStep」。日本コムシス株式会社様では、2016年から同システムを導入し、社員育成を目的に継続利用をいただいています。学習進捗の管理、学習コンテンツの配信、課題提出や確認テスト、リマインドなど豊富な機能を持つ同システムを活用し、育成施策を推進する同社の取り組みについてお話を伺いました。
―まずは、LStepを導入した背景を教えてください。
羽田様:弊社では、2015年に社内研修の効率化を目指しeラーニングシステムの導入を検討しはじめました。様々なシステムを検討する中で、全社員を対象に、数年間と長期にわたって使えるシステムであること、また、集合研修との連動、支援テスト、アンケートなど様々な機能を持っている理由から、2016年にLStepを導入し、現在まで運用を継続しています。

小川様:全社員を対象とすると、15,000人を超えるアカウント管理が必要になってきます。最大同時アクセス数も多くなり、受講者の追加・削除に柔軟に対応できる機能性も必要でした。LStepは、これらの弊社に必要な運用を実現してくれる最適なシステムであることが導入の決め手となりました。
また、2015年から他部署で社員育成とは別の目的でLStepを導入しており、安心して使えるシステムとして、利用ノウハウが社内で認知されていたのも大きな理由です。
―eラーニングに着目したのはどんな理由からですか?
小川様:従来の研修は、同じ場所に全員で集まって受講するのが当たり前で、別拠点やお客様先から会場に移動してもらったり、研修に合わせてスケジュールを組まなければいけないなど、社員を拘束するような形で実施せざるを得ない状況でした。それが、eラーニングであれば空いた時間に、自分のタイミングで講座やテストを受講できます。パソコンとインターネット環境さえあればLStepにアクセスできるので、場所も選びません。研修を運営する側だけでなく、受講する社員にとってもメリットが大きいため、eラーニングシステムを活用しています。
―LStepをどのように活用していますか?
羽田様:LStepでの学習コンテンツの配信、研修前後の課題の提出・管理、アンケート、理解度テスト、リマインドメールなど様々な機能を使用しています。オンライン研修、集合研修を行う際にも、LStepと組み合わせて課題やテスト、研修のアンケートを取得するなど、育成施策の様々な場面で活用しています。

小川様:LStepの運用、管理は基本的に私たちで行っており、定期的にNTT ExCパートナーの方から機能追加の情報などについて共有、サポートをいただいています。長く使っているということもありますが、特に不便はなく、また機能も定期的に追加やアップデートがされるので、とても助かっています。
―御社が特に力を入れている育成施策はありますか?
三橋様:今は、若年社員の育成、フォローアップに特に力を入れています。弊社の未来を担う人材として成長してほしいという想いと、会社とのつながりを強めるという想いが背景にあります。
具体的には1~3年目の若年社員を対象に、集合研修や課題を通じたスキルアップ、我々人材育成部の管理職がフォローアップ面談といった取り組みを行っています。大切にしているのは、1年目から3年目までの育成施策をしっかりと連動させ、本人たちが成長を実感できると共に、エンゲージメント向上を図ることです。
羽田様:1年目から3年目でそれぞれ講座や研修の内容は変わってきますが、共通して行っているのが、年度ごとの振り返りです。定期的なアンケートでの回答や、課題で作成したプレゼン資料など、全てLStep上に保管してあります。そういったデータを見ながら、自分がこの1年取り組んだ仕事や、どのように成長をしたかを振り返ります。これを3年間続けることで、仕事の理解を深め、成長実感を得てもらうのが、フォローアップの重要な目的です。
山岡様:LStepを導入するまでは、このような年次ごとで連動した研修、育成施策は実現が難しかったので、大きなメリットだと感じています。LStep上にデータが全て残っているので、私たちもフォローをしやすい上に、若年社員本人たちも振り返りがしやすくなります。
―2016年から現在まで、長く継続しているポイントはどこにありますか?
小川様:先ほどお話したように、機能が充実していて、効率的に研修や課題の管理ができることです。また、コストも他と比較して安価なため、経費削減にも貢献できていると思います。
羽田様:機能追加については、YouTubeの動画が閲覧可能になったのは、大きなアップデートでした。例えば、受講者の研修画面から、使用許諾をいただいた行政機関等の公開している動画に接続し閲覧ができます。近年、動画学習が一般的になってきていることから、社員からも動画だとわかりやすい、という声もいただいています。学習内容に応じて、テキストの良さも活かしたり、コンテンツを使い分けできるのは良い点です。
山岡様:機能面で言えば、メールなどを使ったリマインド機能にはとても助けられています。
―詳しく教えていただけますか。

山岡様:eラーニングシステムは便利ですが、受講タイミングは社員に任せることになるので、受講せずに期限を過ぎてしまうことが起きやすいと思います。それでは学習効果を見込めないため、課題や受講してほしい講座がある場合、私たちから積極的にリマインドをするようにしています。
その際に、LStepでは誰が課題を受けていないか、誰がどの動画を見ていないかなども全てデータで把握できます。特に最後の2~3日は必死でリマインドするので、自分たちで分析し、対象者を特定しなくても、LStepの管理画面で確認し、特定の人に向けてリマインドできるのはありがたいです。結果として、LStepを通じた課題提出や講座の受講はこれまで100%をキープできています。

―100%というのはすごいですね。機能を上手く活用されているからこそだと思います。受講者からの声はいかがですか?
羽田様:先ほど話したように、動画での受講はわかりやすく、覚えやすいという声は聞きます。
また、100点満点が必須のテストで1問間違った場合は再度受検する必要があります。その際に、既に正解している問題はスキップできるようになっており、効率的に勉強できるので、ポジティブな声をもらっています。こうした細かい機能での心遣いもLStepを使っていてよかったと思う点です。
―貴社の育成施策において、LStepを大変効果的に活用いただいていることが伝わってきます。
山岡様:最近は、集合研修をする機会が増えてきています。LStepを上手く組み合わせれば、集合研修後に確認テストを配信したり、課題を提出してもらったりといった仕組みづくりができます。こういった、集合研修とeラーニングを組み合わせた育成施策は今後増えていくのではないかと思います。
―最後に、貴社の育成施策の今後の展望について教えてください。
小川様:人材データの活用をより効果的にできるようにしていきたいです。LStepでは、誰がいつログインしたかデータで簡単に把握できます。この部署は午前中によく受講しているな、といった実態が見えてきます。
ログインが集中する時間でテストの配信を行った場合、サーバーに負荷がかかり画面が閲覧できないということも起きうるかもしれないので、データを上手く活用しながら、社員一人ひとりが受講しやすい設計を検討していけると、より育成施策が効果的になるのでは、と考えています。
三橋様:2024年1月1日に起きた能登半島地震への対応として、今も(取材時の2024年2月下旬)現地に寝泊まりしながら通信インフラの復旧にあたっている社員がいます。そのような緊急時の対応は、地域や社会に貢献するというマインドがとても重要だと、私たちも改めて実感しています。
このような有事の際にも、自ら考え臨機応変に対応できる人材が求められます。
弊社では、若年社員の育成と並行して、新任管理職の研修にもこれまで以上に力を入れ始めているところです。リーダーにふさわしいコミュニケーション能力を付けてもらい、どのような場面でも常に安全に通信インフラ建設に従事できる人材を育てていくためにも、LStepを活用して効果的に育成をしていきたいと考えています。
どのような変化があっても対応できるような人材を育てるよう、これからも人材育成部一同、頑張っていきます。


若手社員の「考える力」向上をめざす、上長向けのフォロー研修を実施
多くの企業では、若手社員に対して「ロジカルシンキング」や「課題解決力」といった考える力を養う研修が実施されています。 しかし、こうした考える力は、実際に使うことで初めて定着します。 そのため、ただ研修を受けたのみでは、わかった気になっているだけで身に付いていない可能性があります。 本事例では、入社5年目までの若手社員を部下に持つ上長を対象に、部下が現場での実践を通じて考える力を向上させ、スキル定着を図るために、オンラインで研修を実施しました。 具体的には、上長(入社5年目までの社員を部下に持つ課長)向けに若手社員の考える力を業務上で使用させるための問いかけの手法の共有、考える力をもつということはどういうことなのかの「あるべき姿」の言語化、また上長同士が悩みや事例を共有するグループワークで構成しております。

学習データを活用したデータ分析で、高スキル者への育成に貢献 プラットフォームの運用から学習コンテンツ制作・管理まで一元的に支援
昨今、「データドリブン」という言葉がよく聞かれるようになり、自社にあるデータを活用して、施策の効果を測ったり、業務効率化を検討したりする企業が増えています。 社員育成における「データドリブン」の事例では、社員の学習データと業績の関係を分析し、より良い教材づくりや高スキル者の育成に活かす取り組みがあげられます。 本事例では、クラウド型学習管理システム(LStep)の導入により、社員の学習量を可視化し、そのデータを分析することで業績との相関関係の実証や高スキル者育成を実現しました。また、プラットフォームの利用により、社内の複数個所に散らばっていた学習教材を一元管理することで、管理・運用の効率化を可能にしました。

中小企業から中堅企業までターゲット層を拡大した営業部門へ、実践的なコンサルティング営業スキルを養成 研修前後での効果測定と、評価の再現性の確立も重点ポイントに
国内市場の縮小に伴い、海外へ販路を見出す企業も多い中、対象企業規模の拡大も有用な選択肢の一つとなっています。 今回の導入企業は、そうした舵取りの中で、中小企業から中堅企業へターゲット層を拡大するにあたり、中堅企業への営業に必要なスキルを高めるために「コンサルティング営業スキル強化研修」を実施しました。 具体的には、中小企業向けに行ってきた「モノ売り」中心の営業から脱却し、中堅企業に通用するコンサルティング営業のスキルを育成したいという課題に対し、集合研修にて知識のインプット(前期)、ロールプレイングなど実戦形式でのアウトプット(後期)を実施。

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NTTグループのテクノロジーを
活用した人的資本可視化ツールをはじめ、
生成AI、エンゲージメントサーベイ、
タレントマネジメントシステム、LMSなど、
導入コンサルティングから
構築、運用まで幅広く対応
支援利用者数
240社
※2024年3月現在 延べ数
サービス利用者数
404,000人
※2024年3月現在 延べ数