NTTグループ

学習データを活用したデータ分析で、高スキル者への育成に貢献 プラットフォームの運用から学習コンテンツ制作・管理まで一元的に支援

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NTTグループ

業界・業種情報通信業

従業員約3,300名 西日本エリアに約45拠点

人事領域においてもデータの活用が求められる中、社員のスキル可視化や業績との相関など、社員育成の分野でも注目が高まっています。 本事例では、プラットフォームを活用して学習データを収集・分析することで、高スキル者育成を実現した施策をご紹介します。

昨今、「データドリブン」という言葉がよく聞かれるようになり、自社にあるデータを活用して、施策の効果を測ったり、業務効率化を検討したりする企業が増えています。
社員育成における「データドリブン」の事例では、社員の学習データと業績の関係を分析し、より良い教材づくりや高スキル者の育成に活かす取り組みがあげられます。

本事例では、クラウド型学習管理システム(LStep)の導入により、社員の学習量を可視化し、そのデータを分析することで業績との相関関係の実証や高スキル者育成を実現しました。また、プラットフォームの利用により、社内の複数個所に散らばっていた学習教材を一元管理することで、管理・運用の効率化を可能にしました。

本事例のポイント

学習状況や成績をデータで可視化


導入したWeb学習環境(クラウド型学習管理システム「LStep」)により、従来70営業所にマークシートを配布しペーパで行っていた人事評価にも関わる社内テストの運用を、LStep上で行う試験に移行させることができました。その結果、運用の効率化を図るとともに、タイムリーな結果の可視化を実現しました。 可視化したデータに対し、たとえば、売上実績などのデータをかけ合わせることで学習と成果の相関関係を分析できる環境が整いました。

必要な情報を一元化し学習効率を向上


これまで複数の場所に分散していた教材や動画コンテンツといった教材資料をLStepに集約しました。 これにより、社員はLStepにログインすれば、すべての教材資料にアクセスできるようになり、学習効率が向上しただけでなく、各組織の主管にとっても学習状況の把握が可能になりました。

プラットフォーム運営や学習コンテンツ制作も代行


本施策では、担当者による手厚いアフターフォローを実施しました。システムの操作方法にとどまらず、コンテンツ制作の支援や施策の活用方法もご提案したことで、お客さまにもご好評いただきました。 これにより、人事育成担当者の運用負担が軽減され、本来の業務に注力できる体制を整えられました。

導入の背景と目的

導入企業では、社員向けの教材資料について、以下の3つの問題を抱えていました。

  1. 社員の学習量の見える化ができていなかった
  2. 社員の学習効果(学習量と業績の相関)が不明だった
  3. 社内の複数箇所に散らばって保管されていた

1.社員の学習量の見える化ができていなかった

社員が各教材資料でどのくらい学習しているのかを把握できず、見える化ができていない状態でした。

2.社員の学習効果(学習量と業績の相関)が不明だった

上記のように、社員の学習量を可視化できていなかったことにより、学習の効果測定ができていない状況がありました。学習の効果測定とは、例えば学習量と社内テストの成績や、学習量と業績の相関分析です。

以上から、導入企業では「人材育成の効果を定量的に測定できていない」という問題をお持ちでした。
そこで、データを活用し人材育成効果を測るため、クラウド型学習管理システム「LStep(エルステップ)」を中心とするWeb学習支援環境を構築されました。

3.社内の複数箇所に散らばって保管されていた

導入企業では、社員向けの教材資料が多数存在しており、それらの教材は紙とデジタルが混在していました。
さらに、各教材資料の保管場所が部門をまたいでおり、デジタル資料の格納先も統一されていませんでした。

サービス選定のポイント

導入企業では当初、今回導入された「LStep」以外に、NTT ExCパートナーが提供する「ELNO(エルノ)」や、学習用サイトの新設といった方法も検討されていました。

しかし、要望として「動画コンテンツを多数、掲載・保管したい」「運用管理も併せて任せたい」との2点が挙がっていたことから、これらを満たす「LStep」が選ばれました。

サービスの概要

●導入時期:2024年4月

web学習支援環境の仕組みを構築

「データ分析」「スキルチェック」「学習支援環境」を柱とするサービス

今回、導入企業へ提供した「Web学習支援環境」では、「データ分析」「スキルチェック」「学習支援環境」の3つの柱を立てています。

データ分析

LStep上で得られる学習データとお客さまが持つデータを、当社でクロス分析します。これにより学習データと業績との相関を探り、データドリブンな人材育成へ近づけています。

データ分析サービスが数多く提供されている中で、選ぶ際に重要なポイントは2つあります。
1つ目は分析手法を適切に使い分ける「分析」のスキル、2つ目は分析結果を適切に読み解き考察を得る「読解力」です。

当社の強みは、長年の人材育成ソリューションの提供実績にに裏打ちされた「読解力」にあります。蓄積された人材育成のノウハウを活かし、データ分析、データから導き出せる考察のご提供、そして新たな施策の展開までワンストップで対応可能です。

スキルチェック

LStepでは、テストの実施や集計も行えます。
今回は、導入企業で紙ベースで行われていた社内テストをLStep上で実施できる環境を整えました。
これにより、コストや人的工数の削減を実現しました。

学習支援環境

学習支援環境として、クラウド型学習管理システム「LStep」を提供しました。
LStep上で、学習コンテンツやリンクを一元管理することが可能です。

LStepでは、PDFやテキスト、動画など、さまざまな形式に対応しており、SharePoint(シェアポイント)へのリンク設定も可能です。

学習コンテンツの制作

学習環境の整備だけでなく、学習コンテンツの制作も代行可能です。
今回は、商材解説や業界別特徴についての動画コンテンツ、社内試験のための知識テストなどを制作しました。

効果と今後の展望

クラウド型学習管理システム「LStep」を活用した「Web学習支援環境」の構築により、導入前の課題となっていた2と3の課題を解消しました。

1については、現在、学習データを蓄積している最中です。途中経過として、社内テストの対策問題の得点傾向と実際の社内テストの成績についての相関性が見えました。

今後は、相関分析の精度をさらに上げていくことを目標としています。

VOICE

株式会社NTT ExCパートナー
ラーニングソリューション事業部 NTTグループ営業部門 営業担当 中村 璃沙

今後、業績が高い人材の共通点の発見など、さらに理想的な『データドリブンな人材開発』を実現するためには、LStepを軸に置きつつ、お客さまの組織全体での仕組みづくりが必要になると考えています。 これからも引き続き、お客さまのデータドリブンな人材開発に向けて、伴走しながらご支援を続けてまいります。

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