
Your Navigator
"Your Navigator”は、人材に関わる多様なデータを収集・分析・可視化し、人的資本経営を支える戦略立案・施策遂行をサポートいたします。 従業員のセルフマネジメントの促進やエンゲージメント/ウェルビーングの向上を実現し、個人/組織の活性化するとともに、 サービスメニュー/機能を随時拡充し、社員・企業とともに進化・成長をめざしていくサービスです。

HRソリューション事業部 HCバリュークリエイト室 担当課長 田中 慎也、担当課長 恵本 智充、主査 尾崎 理保

人材に関わる多様なデータを収集・分析・可視化し、人的資本経営を支える戦略立案・施策遂行をサポートする"Your Navigator”。開発プロジェクトを担当したメンバーに、その特徴や機能ついて話を聞きました。
株式会社NTT ExCパートナーより業務支援ツールとして提供されている「Your Navigator」とは、「ポータル機能」と「可視化機能」を中心とするサービス群の総称です。
「Your Navigator」は、社員のセルフマネジメントの促進により、創造的な時間を創出するパーソナライズ・ポータルサイトの提供と、社員(上長・総括担当)の業務支援や効率化(DX)の推進をコンセプトに開発をスタートしました。
本コラムでは、開発プロジェクトを担当したメンバーに、「Your Navigator」の特長や機能について話を聞きました。
―「Your Navigator」を導入・活用することで、どのような課題解決ができますか?

田中 現在、リモートワークなど働き方の多様化に伴い、部下やチームの状況を把握することが難しくなっています。そのため、過重労働を避け、メンタル不調者を出さないために健康経営の重要性が増しています。また、NTTグループへのヒアリングを行った中で、複数の業務システムを扱うことが求められるため、社員、特に業務担当者が非常に多くの作業を実施しなければならないという課題を認識しました。
Your Navigatorは、社員の状態や仕事の状況を「可視化」するとともに、各社が利用しているシステムとの「連携・融合」を行うことで、業務支援や効率化(DX)の推進を図り、管理稼働の抑制(コスト削減)、ひいてはウェルビーイングの改善やエンゲージメントの向上に繋げるサービスをめざしています。
―「Your Navigator」のサービス概要を教えてください。
田中 「Your Navigator」は、社員の業務支援ツールとして「ポータル機能」と「可視化機能」を一体化して提供するサービス群の総称です。
広義では「ワークフローツール」に該当し、さまざまな部門でご活用いただけますが、特に「一般社員」に対しては、セルフマネジメントの促進により、創造的な時間を創出するパーソナライズ・ポータルサイトを、「管理者」に対しては、業務支援や効率化(DX)を提供する点が他サービスとは異なります。
2023年からサービスを開始し、まずはNTTグループ内で導入・活用しています。
現在、一般市場向けに販促を開始したところです。
―「Your Navigator」の特長は、どのような点ですか?
田中 「Your Navigator」では、情報を求めてユーザーがシステムに見に行くのではなく、システム側から社員にアプローチしてくれるサービスをめざしています。
たとえば、社員フロント機能(ポータルサイト)では、一般社員は自分自身の必要な情報確認を行うことができます。
管理者は、周知事項について既読・未読を含めた進捗管理が可能となります。必要に応じて、未読者に対してのみリマインダを送付する機能を活用することで、効率的なマネジメントを実現できます。

また、「勤務情報可視化機能」や「コミュニケーション可視化機能」は、一般的なツールでいうとデータダッシュボードに該当しますが、「長時間労働に関するチェック」や「働き方やコミュニケーションの量と質の可視化」にとどまらず、働き方やコミュニケーション量の変化などを検知し、通知する機能を具備しており、これによりユーザーに「気づき」を与えることができるのがサービスの特長です。
さらに、「Your Navigator」がさまざまな機能から成るサービス群であることにも大きなメリットがあり、現状のシステムに足りない機能があった場合、リプレイスする必要がなく、必要な機能のみを導入し、既存システムと融合させることが可能なのです。その上、各サービスは、社員マスタなどのインターフェースを具備しており、短期間で連携可能です。
―「Your Navigator」のメインとなる機能について、詳しく教えてください。
田中 「Your Navigator」は、大きく「ポータル機能」と「可視化機能」の2大機能から成っています。

田中 特に、お客様に喜ばれている機能が「勤務情報可視化機能」です。
リモートワークなど、働き方の多様化に伴い、健康経営の重要性が増しつつありますので、社員の勤務情報をBIツールで可視化してデータ活用したい、効率的な働き方をめざしたい、というニーズでご検討いただく会社様が多いです。社員は、自分自身の働き方をビジュアル的に把握できます。管理者・業務担当者は、部下・組織の状況を一覧で確認ができるため、マネジメントのサポートツールとしての活用ができる機能です。
田中 従業員のエンゲージメント向上が重要視される昨今、「エンゲージメントサーベイ機能」も支持を得ている機能です。
こちらは、社内のエンゲージメント状態に影響を及ぼす要素や成果を診断・可視化機能です。
Your Navigatorでは、ExCグループのHumanEXが提供する「エンゲージメントPRO」を活用し、調査後に速やかにダッシュボードに反映を行っています。ダッシュボードは、ビジュアル的にわかりやすい散布図や、社員の属性情報を組み合わせた分析結果などを取入れ、より見やすい表示を提供するようにしています。この機能は、新たなダッシュボード提供も予定をしており、多角的な観点でエンゲージメント調査の結果から具体的な改善アクションに繋げる機能です。
田中 YourNavi-QAI-総務は、生成AIを搭載していることで、ご興味を持っていただくことが多いチャットボット機能です。
YourNaviで扱うチャットボットは、長年HR系の業務コンサルを行ってきた当社の強みを生かし、特に総務系の分野におけるお問い合わせ用チャットボットとして、チューニングから運用支援までをトータルサポートしています。
社員が制度面でのちょっとした質問ができる、利便性が高い機能です。
ハルシネーションを抑制し、分からないこと、教師データに含まれない情報は「回答できない」旨を回答する機能も具備し、正解率が高いだけでなく、「回答文章が、簡潔でわかりやすい」「関連文書も確認ができるため、信頼性がある回答か否かの判断ができる点も、誤った認識を回避できるため非常に良い」などのお声をいただいています。
田中 コミュニケーション可視化機能は、NTT コンピュータ&データサイエンス研究所(NTT CD研)の次世代メディア処理AI「MediaGnosis」を使ったサービスです。
新技術ということでご興味をもっていただくことが多いです。
リモート会議時の表情・声色などのふるまいのセンシングにより、社員の変化をいち早く察知することができる機能です。
リモートワークが増えて顔と顔を合わせることが少なくなった現代のラインケアに、ぜひ活用いただきたい機能です。
―「Your Navigator」の主な活用シーンについて、教えてください。
田中 機能ごとに、次のようなユースケースを想定しています。
周知依頼の進捗管理・督促をYourNavigator上で行うことで「社員の業務支援」 および「業務担当者の管理稼働軽減」を実現する。
勤務情報などを定量的・客観的な情報として一元管理し、パーソナライズされたプッシュ通知により、上長・総括の管理稼働削減、およびラインマネジメント・セルフケアマネジメントの向上につながる。
Web会議時の映像・音声から感情を分析。
ポジティブ・ネガティブの度合いとして可視化し、状況の変化が見られた場合に社員・管理者に通知し、早期のケアにつなげる。
お問い合わせへの回答や、お問い合わせ窓口の回答サポートに利用する。
有スキル者、経験者が減少する中で、業務担当者が過去のナレッジを活かした回答を行うためには一定の時間を要してしまう傾向があることから、生成AIチャットボットにて対応することで品質改善、効率化、生産性の向上がめざせる。
―「Your Navigator」の導入実績を教えてください。
田中 「Your Navigator」の導入実績は、2023年のリリース後、NTTグループ企業内で8社に導入済みです。
なお、最も多く導入されている機能が「勤務情報可視化機能」で、2025年7月には新たに3社が利用者開始予定です。
恵本 導入時には、ユーザー企業の社員向けに、社内の主幹となる方と一緒に導入説明会を実施しています。
「Your Navigator」は、リリースからまだ歴史の浅いシステムで、改善ポイントが多いため、説明会の中でユーザー様から直接、ご要望を伺えることも多く、当社にとっても良い機会となっています。
今後も説明会は継続していきたいと考えています。

―「Your Navigator」の今後の機能追加などについてご予定をお聞かせください。

田中:今後は、グループ会社内だけでなく、一般市場にも展開していく予定です。
当社の販路は、NTTグループ企業内と一般市場向けの2本柱となっており、これが当社の強みでもあります。
ユーザーであるグループ企業内からの意見を反映しながら、一般市場でのお困りごとなどをお伺いし、「Your Navigator」がお客さまに提供できるベネフィットの質をさらに高めていきたいと考えています。
また、競合他者製品を見回しても、プラットフォームとしての差はあまりなくなってきているのが現状です。
これからは、UIが重要になってくると考え、視覚的に受け入れやすく、直感的に誰もが簡単に使えるシステムとして、UIの改善に注力していきたいです。

"感覚"から"データ"へ!エンゲージメント診断で組織の現状や、改善の方向性を明確化
従業員が長期にわたって安心して働ける環境づくりのため、組織の診断・分析サービス「エンゲージメントPRO®」を利用いただいた事例をご紹介します。

若手社員の「考える力」向上をめざす、上長向けのフォロー研修を実施
多くの企業では、若手社員に対して「ロジカルシンキング」や「課題解決力」といった考える力を養う研修が実施されています。 しかし、こうした考える力は、実際に使うことで初めて定着します。 そのため、ただ研修を受けたのみでは、わかった気になっているだけで身に付いていない可能性があります。 本事例では、入社5年目までの若手社員を部下に持つ上長を対象に、部下が現場での実践を通じて考える力を向上させ、スキル定着を図るために、オンラインで研修を実施しました。 具体的には、上長(入社5年目までの社員を部下に持つ課長)向けに若手社員の考える力を業務上で使用させるための問いかけの手法の共有、考える力をもつということはどういうことなのかの「あるべき姿」の言語化、また上長同士が悩みや事例を共有するグループワークで構成しております。

学習データを活用したデータ分析で、高スキル者への育成に貢献 プラットフォームの運用から学習コンテンツ制作・管理まで一元的に支援
昨今、「データドリブン」という言葉がよく聞かれるようになり、自社にあるデータを活用して、施策の効果を測ったり、業務効率化を検討したりする企業が増えています。 社員育成における「データドリブン」の事例では、社員の学習データと業績の関係を分析し、より良い教材づくりや高スキル者の育成に活かす取り組みがあげられます。 本事例では、クラウド型学習管理システム(LStep)の導入により、社員の学習量を可視化し、そのデータを分析することで業績との相関関係の実証や高スキル者育成を実現しました。また、プラットフォームの利用により、社内の複数個所に散らばっていた学習教材を一元管理することで、管理・運用の効率化を可能にしました。
NTTグループの研究開発の実績や技術力を基盤にしたソリューションで、一歩先を行く、科学的アプローチを実現
30年以上にわたりNTTグループの人事・総務を担ってきたHC領域の専門家が伴走
ExCパートナーのソリューションでは、実行後の振り返りを行い、次の改善活動に向けた示唆出しまでサポートします。
30年以上のご支援で
培われたノウハウで
800社以上の企業での
導入実績