AI人材が必要な理由やAI人材育成の方法について解説

  • 人材育成の基礎知識
  • 組織開発
  • 生産性向上
  • DX

近年、AI人材の育成は企業の持続的成長と競争力強化に欠かせないものとなっています。
日本においても、AIを活用した業務効率化や新規事業創出の動きが活発化する一方で、それを推進できる人材の不足が大きな課題となっています。この記事では、AI人材の必要性から、求められるスキルや知識、育成方法を詳しくご紹介いたします。

AI人材とは

近年、企業の競争力を左右する存在として注目される「AI人材」とは、AI技術を活用し、業務改善や新たな価値創出を担う人材をさします。AI人材は単なるIT人材とは異なり、AIに関する専門知識に加え、現場課題を的確に捉える業務理解力やコミュニケーション能力も必要とされる存在です。具体的には、AIエンジニアやデータサイエンティスト、AIプランナーなど、AIの設計・開発・活用・企画に携わる幅広い職種が含まれます。

AI活用が進む背景には、少子高齢化による人材不足、デジタル人材の確保競争、DX推進の加速など、日本企業が直面する社会的・経済的課題があります。このため人事領域においては、採用業務の効率化、従業員のデータ分析、教育研修のパーソナライズ化など、幅広く活躍できるAI人材が期待されています。

AI人材が必要な理由

AI人材が必要な理由は、主に「AIの急速な発展」「人材不足」「自動化による業務効率化」「データの活用による迅速な意思決定」の4点です。

AIの急速な発展

AI技術はここ数年で飛躍的に進化し、画像認識、自然言語処理、データ分析など、あらゆる分野で活用が進んでいます。日本国内の企業においても、AIによる業務自動化や新規ビジネスの創出が経営課題として急速に浮上しています。AIはもはや一部の先端企業だけの話ではなく、あらゆる業界に浸透する基盤技術となりつつあるのです。

このような状況下でAIを活用できる人材は、企業のデジタル競争力を支える重要な存在です。AIの専門知識だけでなく、業務理解やビジネス視点を持つAI人材が求められています。

人材不足

日本では少子高齢化が急速に進行しており、働き手の確保がますます困難になっています。
総務省の統計によると、15~64歳の生産年齢人口は1995年をピークに減少を続け※、今後も減少傾向が続くと予測されています。

このような状況下で、限られた人材リソースを最大限に活用するためには、業務の効率化や自動化が不可欠です。AIを活用することにより、人材不足で予期される課題を解決できます。具体的には、定型業務・繰り返し業務をAIに任せることで、従業員をより付加価値の高い業務に集中させることを可能にしてくれます。

自動化による業務効率化

AI人材が企業にもたらす価値の一つが「自動化の推進」です。AIを活用することで、これまで人手に頼っていた作業を自動化し、業務効率化や人的リソースの最適化が可能になります。たとえば、採用業務ではAIが応募者情報のスクリーニングを行い、労務管理ではAIによる勤怠異常の検知が実現できます。前項でお伝えしたような少子高齢化による労働力人口の減少への対応に加え、グローバル競争の激化への対応、働き方改革の実現のために、自動化による業務効率化が求められているのです。

データの活用による迅速な意思決定

AIは単なる自動化ツールにとどまらず、データを基盤とした意思決定を支援する存在でもあります。現代において企業は、AIを活用して膨大なデータを分析し、客観的かつ迅速な意思決定ができる体制の構築が求められています。そのような背景から、AI人材がいることで、社内データの統合管理、AIによる分析モデルの設計、経営層へのわかりやすい説明まで一貫して担うことが可能となり、企業の「データドリブン経営」の推進につながります。

  • AI活用ソリューションページのサムネ画像

    AIとともに、ビジネスの未来を切り拓こう!NTT ExCパートナーでは、生産性向上、業務効率の最大化に向け、様々なAI活用ソリューションを提供しています。

  • AI活用事例の詳細ページのサムネ画像

    生成AIでヘルプデスク業務が劇的に進化!NTT ExCパートナーの社内活用事例をご紹介しています。

AI人材に求められるスキルや知識

AI人材に求められる主なスキルや知識には、「機械学習に関する知識」「プログラミングスキル」「データサイエンスの知識」「論理的思考力」「AIやデータの利活用に関係する法律の知識」の5つがあります。

機械学習に関する知識

AI人材に求められる最も基本的かつ重要なスキルの一つが「機械学習に関する知識」です。
機械学習はAIの中核を成す技術であり、予測モデルの構築やデータの分類、パターン抽出など、多様な業務に活用されています。AI人材は、モデルのアルゴリズム理解だけでなく、データ収集から前処理、評価指標の設定まで一連のプロセスを理解・実践できることが求められます。

プログラミングスキル

AI人材にはPythonなどのプログラミングスキルが不可欠です。AIアルゴリズムの実装やデータ分析ツールのカスタマイズ、APIの利用など、実際にAIを活用する際には自身でコードを書くことができる能力が必要です。AIツールの利用だけではなく、ビジネスの現場に合わせたカスタマイズや調整を行うことができる人材が、これからの企業内AI活用において重宝されます。

データサイエンスの知識

データサイエンスとは、データから意味のある知見を抽出し、意思決定や問題解決に役立てるための学際的な分野です。統計学、機械学習、コンピュータサイエンス、ドメイン知識などを組み合わせ、大量のデータから隠れたパターンや有用な情報を発見することをめざします。AIを活用する上では「データサイエンス」の知識も欠かせません。データの可視化や統計分析、仮説検証の方法論を理解していることで、AIの出す結果を適切に解釈し、業務上の意思決定に結びつけることが可能になるためです。

論理的思考力

論理的思考力(ロジカルシンキング)とは、与えられた情報や状況を客観的に分析し、論理的なつながりを見出し、結論を導き出す能力です。AI人材には技術的なスキルだけでなく、論理的思考力も必要です。AIの出力結果やデータ分析から得られた有益な情報や気づきをビジネス課題の解決に結びつけるためには、課題の構造化や原因分析、解決策の優先順位付けといったスキルが不可欠です。さらに、AIの判断を関係者にわかりやすく説明する「橋渡し役」としての役割も担うため、論理性に基づく説明力が求められます。

AIやデータの利活用に関係する法律の知識

AIやデータを活用する際には、個人情報保護法や著作権法、GDPRなどの関連法規を理解しておく必要があります。特に人事部門でのAI活用では、従業員データという機微な情報を扱う場面が多く、法令遵守と倫理的配慮が欠かせません。AI人材は、技術知識と合わせてこれらの法律知識も兼ね備え、データガバナンスの観点から社内ルール策定や運用にも貢献できる存在であることが求められます。

AI人材育成の方法

AI人材育成の方法として、「社内教育」「外部研修やオンライン講座」「自己学習」「アウトソーシング」の4つが挙げられます。

社内教育

AI人材育成の一点目として「社内教育」が挙げられます。社内教育のメリットは、自社の業務内容や文化に即した育成が可能であり、既存の従業員に対してリスキリングの機会を提供できる点です。
具体的には、カリキュラムを初級・中級・上級に分けて整備し、対象者のスキルレベルに応じた教育を行う方法が効果的です。また、座学だけでなく、社内プロジェクトへの参加やOJT(On-the-Job Training)を通じて実践的なスキルを身につける取組みも有効です。加えて、社内で育成したAI人材を社内講師として活用することで、社内での学びの連鎖とナレッジ共有の促進が期待できます。

外部研修やオンライン講座

専門性の高いスキルを効率的に習得してほしい場合は、「外部研修」や「オンライン講座」の活用が有効です。AIやデータサイエンスの分野は日々進化しているため、最新知識を取入れるには外部リソースの活用が欠かせません。特にオンライン講座は時間や場所を問わず学習できる柔軟性があり、国内外の多様なコンテンツにアクセスできます。

一方で、外部研修を活用する際は学んだ内容を実務に活かせるようにする仕組みづくりも重要です。学んだだけで終わらせず、業務に結びつける環境や支援策を用意することが実践につながります。

自己学習

AI人材育成では「自己学習」も大切な要素です。AI分野は変化が激しく、自主的に学び続ける姿勢が求められます。企業としては、書籍やオンライン講座、資格取得支援、社内勉強会など、個人の学習意欲を後押しする環境づくりが重要です。
近年では、社内外の勉強会やコンペティションへの参加を推奨・支援する企業も存在します。こうした自己学習の後押しにより、AI人材は実践経験や他社事例との比較、コミュニティとのつながりが得られ、技術だけでなくマインド面の成長にもつながります。

アウトソーシング

AI人材育成において、外部リソースを活用する「アウトソーシング」も選択肢の一つです。AIの教育コンテンツ提供、研修の企画運営、専門家の派遣など、外部の知見やリソースを活用することで、社内の負担を軽減しつつ、効率的に育成することが可能です。

まとめ

AIの急速な発展や、深刻な人材不足、データドリブンな意思決定の必要性といった背景から、企業にとってAI人材の確保と育成は避けて通れない課題となっています。AI人材の育成では、単にAI技術を学ばせるだけでなく、ビジネス視点を持った「課題解決型人材」を育てることが重要です。たとえば、社内教育、外部研修、自己学習、アウトソーシングを組み合わせた多面的な育成アプローチが求められます。これにより、現場の課題解決力と最新技術への対応力を兼ね備えたAI人材を育てることができるでしょう。

AI人材育成は一朝一夕に実現できるものではありませんが、着実な育成施策の積み重ねが企業の競争力強化と持続的な成長を支える土台となります。今こそ、自社に合った育成戦略を描き、AI人材の育成に向けた一歩を踏み出す時です。

NTT ExCパートナーでは、法人向け生成AIサービス「dToshGAI」を提供しています。文章や提案書の作成、マーケティング市場調査など、幅広い業務への活用が可能です。「AIを導入したいけれど、知見やスキルに不安がある」という企業さまには、生成AIの専門家による導入支援や活用サポートもご用意しております。また、レベルに合わせた実践的な研修プログラムにより、AI人材育成もお任せください。
サービスの詳細については、公式サイトをご覧ください。

  • AI活用ソリューションページのサムネ画像

    AIとともに、ビジネスの未来を切り拓こう!NTT ExCパートナーでは、生産性向上、業務効率の最大化に向け、様々なAI活用ソリューションを提供しています。

  • AI活用事例の詳細ページのサムネ画像

    生成AIでヘルプデスク業務が劇的に進化!NTT ExCパートナーの社内活用事例をご紹介しています。

関連コンテンツ

ExCの強み

  • NTTグループの技術力を活用した
    先端ソリューション

    • NTTグループの研究開発の実績や技術力を基盤にしたソリューションで、一歩先を行く、科学的アプローチを実現

  • 人事・総務の各領域に精通した
    プロフェッショナルが伴走

    • 30年以上にわたりNTTグループの人事・総務を担ってきたHC領域の専門家が伴走

  • 『人と組織を変える施策の実行』と『振り返りでやりっぱなしを防止』の文字を、双方に向かう矢印でサイクルになっていることを表した図。

    施策効果の振り返りまでを
    実施して改善サイクルを実現

    • ExCパートナーのソリューションでは、実行後の振り返りを行い、次の改善活動に向けた示唆出しまでサポートします。

30年以上のご支援で
培われたノウハウで
800社以上の企業での
導入実績