新入社員研修は外注すべき?内製化との使いわけやメリット・デメリットを解説

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新年度を迎えるにあたり、多くの企業で課題となることの一つが、新入社員研修です。

研修実施にあたり、
「新入社員研修は外注すべきか、それとも内製化すべきか」 
「コストと効果のバランスはどう考えればよいのか」 
と悩む人事ご担当者も多いのではないでしょうか。

近年は、ビジネスマナーや社会人基礎力に加え、コンプライアンス、ITリテラシー、主体性や思考力など、新入社員研修に求められる内容が高度化・多様化しています。その結果、新入社員研修の外注を検討する企業が増える一方で、「自社の文化や価値観が伝わらないのでは」といった不安の声も少なくありません。本記事では、人事部門の担当者に向けて、新入社員研修を外注するメリット・デメリットや、会社選びのポイントをわかりやすく解説いたします。

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新入社員研修の必要性

新入社員研修は、企業が新しく迎え入れる人材を戦力化し、組織への早期定着を促すうえで欠かせません。新入社員研修には、企業の成長を支える若手社員が、安心して業務に取組めるよう土台を築く役割があります。新入社員研修が必要な理由は、大きくわけて以下の3つが挙げられます。

  • ビジネスマナー・社会人基礎力の習得…学生気分から脱却し、社会人として必要な基本的な知識やマナーを身につけ、スムーズに業務を遂行するための基盤を築きます。
  • コンプライアンス意識の醸成…企業の一員として求められる法令遵守の意識、情報セキュリティやハラスメント防止など、リスク管理に関する知識を身につけます。
  • 企業理念・文化の理解と価値観の共有…自社の歴史、ビジョン、企業理念、行動規範を深く理解させることで、組織の一員としての自覚を高め、帰属意識の向上を促します。

近年は、ビジネス環境の変化が激しいため、単なる知識の伝達に留まらず、主体性、問題解決能力、論理的思考力といった「ポータブルスキル」を新入社員研修で身につけさせることの重要性が高まっています。これらの能力は、部署を問わずキャリア全体を通じて役立つものであり、若手社員の成長を加速させる要因となるためです。

新入社員研修は外注?内製化との使いわけが重要

上記のように、多様化・高度化する研修ニーズに対応しながら、効果的かつ効率的に研修を実施することは大きな課題となりつつあります。そこで選択肢となるのが、新入社員研修の「外注(外部委託)」です。ただ、結論から言えば、「外注(外部委託)」と「内製化(自社内で企画・実施)」のどちらか一方にこだわるのではなく、研修目的や内容、自社のリソース状況に応じて両者を使いわけることが、最も効果的で効率的な研修を実現する鍵となります。

それぞれの特徴をまとめたものが、以下の表です。

項目外注(外部委託)内製化(自社実施)
主な目的専門知識や汎用スキルの習得、基礎力の均一化企業理念・文化の浸透、OJT(実務)との連携
適した研修内容ビジネスマナー、ITリテラシー、ロジカルシンキングなどの汎用的なテーマ業務知識、専門スキル、社内システムの使用方法、企業独自のルール
リソース研修担当者の工数を削減可能企画・資料作成・講師など、人事部門や社員の負担が大きい

外注に適したケース

新入社員研修を外注した方がよいのは、次のようなケースです。

  • 専門性の高い内容・汎用スキルの習得をめざすケース…最新のITリテラシーなど、高い専門知識や第三者視点が求められる内容や、ビジネスマナーなど汎用的なスキルでは、外注が適しています。
  • リソース不足のケース…研修企画・準備・講師に割ける社内リソース(人事部門の工数やスキル)が不足している場合は、外注が適しています。
  • 大人数への均一な指導…新入社員の人数が多い場合、品質を均一化して基礎知識を指導したい場合は、外注が適しています。

内製化が適したケース

一方、新入社員研修を内製化した方がよいのは、次のようなケースです。

  • 企業文化や価値観の浸透…自社の歴史やビジョン、経営層の想いなどを直接伝え、組織の一員としてのマインドセットを醸成したい場合、内製化が適しています。
  • 自社事業の専門性習得…自社の独自性や、配属後の業務に直結する専門性の高い知識を伝えたい場合も、内製化が適しています。
  • コストの抑制…研修費用を抑えたい場合は、内製化が適しています。ただし、講師となる社員の人件費や資料作成工数も考慮が必要です。

新入社員研修を外注するメリット

新入社員研修を外部の専門機関に委託することで、内製化にはない次のようなメリットが期待できます。

専門的な研修を受講できる

外注の最大のメリットは、研修専門会社の持つ最新かつ専門的なノウハウを活用できる点です。

外部の研修会社は、ビジネスマナー、ロジカルシンキング、ITリテラシーなど、各分野に特化したプロフェッショナルな講師を抱えています。「教えること」そのものに特化した専門集団であるため、単なる知識の伝達だけでなく、新入社員の興味を惹きつけ、能動的な学習を促す最新の学習メソッドを取入れることが期待できます。専門講師による指導を通じて、新入社員は早期に高いレベルでの標準的なスキルを習得することが可能になります。また、自社内で対応が難しい、高度な専門知識や最新トレンドを反映した研修プログラムを提供することが可能です。

知識や指導力が保証されている

専門の研修会社に依頼することで、一定水準以上の講師の知識・指導力が保証されます。研修会社の講師は、教育のプロとして新入社員の特性や習熟度に合わせた効果的な指導法を熟知しており、知識が定着するようなプログラムを提供してもらえます。一方、内製化の場合、社内の優秀な社員が講師を務めることがありますが、必ずしも教えるスキル(ファシリテーション能力や研修設計能力)が高いとは限りません。

研修にかかる手間を削減できる

研修の準備から資料作成、会場手配、当日の運営、受講者管理といった、研修実施にかかる人事部門の膨大な工数を、外注により大幅に削減できます。特に新入社員の数が多くなる傾向の中堅以上の企業にとって、これらの作業を内製で行うことは大きな負担となります。外注することで、人事部門は企画や研修効果の測定といった業務に集中できるようになり、業務効率化につながります。

多様な視点を学ぶことができる

外部講師は、特定の企業文化や視点に偏ることなく、広く一般的な社会やビジネスの視点から指導を行います。新入社員が、この「客観的な視点」に触れることによって、社内では得にくい気づきや、社会全体で通用する普遍的な価値観を学べます。また、他社の新入社員と合同で研修を受ける形式(公開講座)の場合は、異業種・異文化との交流を通じて、より多角的な視野を養うことにもつながります。

新入社員研修を外注するデメリット

外注は、上記のように多くのメリットをもたらしますが、デメリットも存在します。

コストがかかる

外注による最大のデメリットは、内製化と比べて研修にかかる費用(コスト)が高くなる点です。講師費用をはじめ、教材費や会場費、研修会社の企画・運営費など、内製では発生しない費用がかかります。特に、研修期間が長く、対象となる新入社員の人数が多いほど、総額は大きくなる傾向があります。

そのため、コストと得られる効果を事前に比較検討し、費用対効果を見極める必要があります。

既存のパッケージ研修を外注する場合、研修会社の対応できる範囲に制限があり、自社の要望に合わせて研修内容を細かくカスタマイズすることが難しい場合があります。自社の課題や目的に特化した内容を盛り込みたい場合、カスタマイズの自由度が低いと、求めていた研修効果が得られない可能性があります。そのため、事前の打ち合わせで、カスタマイズの可否や費用感をしっかりと確認しておくべきです。

外注先の中でも、既成のパッケージ化された研修プログラムを利用する場合、研修内容が自社の業界特性、職種ごとの具体的なニーズに完全に合致しない可能性があります。これを防ぐためには、依頼前に研修会社と綿密なすり合わせを行うことが不可欠です。

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新入社員研修を外注する会社選びのポイント

このようなデメリットを最小限に抑え、外注のメリットを最大限に引き出すためには、研修会社選びが非常に重要になってきます。以下の6つのポイントを基準に、最適なパートナーを見つけましょう。

料金

研修会社の料金体系として、たとえば以下が挙げられます。

  • 1名あたりの受講費用
  • 日数・時間単位の費用
  • パッケージでの費用
  • カスタマイズ内容による個別見積

新入社員研修を外注する際に注意したいのは、「安さ」だけで判断しないことです。料金が低くても、内容が一般的すぎて自社の課題に合わない場合、結果として費用対効果が下がる可能性があります。

一方で、多少コストが高くても、研修後の定着や現場での活用まで見据えた設計がされていれば、長期的にはコスト削減につながるケースも少なくありません。料金を見る際は、研修のゴールと成果まで含めて評価する視点が重要になってきます。

受講内容

新入社員研修を外注する際は、研修内容を確認し、自社の育成方針や課題に合っているかどうかを確認しましょう。一般的な 新入社員研修では、以下のようなカリキュラムが用意されています。

  • ビジネスマナー・社会人基礎力
  • コミュニケーション力・報連相の方法
  • ロジカルシンキング・問題解決力
  • コンプライアンス・情報セキュリティ
  • ITリテラシー・DX基礎

重要なのは、「研修内容が充実しているか」だけでなく、「自社の新入社員に本当に必要な内容か」という視点です。研修会社のカリキュラムを確認する際は、説明を聞くだけではなく、過去の研修事例やカリキュラムを確認することが大切です。

受講方法

新入社員研修では、受講方法も重要な判断ポイントとなります。
主な受講方法には以下の3つがあります。

  • 対面型研修
  • オンライン研修
  • 対面とオンラインを組み合わせたハイブリッド型

対面研修は、コミュニケーションやチームビルディングに効果的ですが、移動や会場手配の負担があります。一方、オンライン研修は、場所を選ばず実施でき、コストや時間の効率化が可能です。どれか一つのスタイルに絞るのではなく、「基礎的な内容はオンラインで、ディスカッションや演習は対面で」といったハイブリッド型を選ぶのもおすすめです。自社の勤務形態や拠点数、新入社員の人数を踏まえ、最適な受講方法を選択することが重要です。

実績・研修品質

新入社員研修を外注する際は、研修会社の実績や研修品質も、必ず確認しましょう。
チェックすべきポイントとしては、

  • 自社と同規模(中堅・大企業)向けの提供実績があるか
  • 自社と類似の課題に対する提供実績がある
  • 継続利用されている企業が多いかどうか
  • 講師の経験・専門性
  • 研修満足度や受講者アンケート結果

などが挙げられます。

実績が豊富で、品質が安定している研修会社を選ぶことで、人事部門の不安やリスクを大きく減らすことができるでしょう。

カスタマイズ性

研修内容がニーズと合致しない可能性がある」や「カスタマイズが制限される場合がある」でもお伝えしたように、パッケージ型の研修は手軽ですが、研修内容が

  • 自社の理念や方針
  • 業界特性
  • 新入社員のレベル感

に合わない場合もあります。そのため、カスタマイズの柔軟性を確認しましょう。

具体的には、

  • 一部内容の差し替えが可能か(カスタマイズ可能な内容のみ)
  • 事前ヒアリングを行ってくれるか
  • 内製研修と組み合わせられるか

といった点をチェックします。

研修後のフォロー

新入社員研修は、実施して終わりではありません。研修後のフォロー体制があるかどうかも、会社選びの重要なポイントになります。

たとえば、

  • 研修後の振り返りレポート
  • 上司・人事向けのフィードバック資料
  • フォローアップ研修
  • OJTと連動した支援

などが用意されていれば、学びの定着が期待できます。

研修内容を現場で活かせる仕組みまで含めて提案してくれる研修会社を選ぶことで、新入社員の早期戦力化や定着率向上につながるでしょう。

まとめ

新入社員研修の実施において、外注と内製化は、それぞれのメリット・デメリットを理解し、目的やリソースに応じて使いわけることが最も重要です。外注は、専門性の高い知識や汎用的なスキルの習得、および人事部門の工数削減に大きな効果を発揮します。一方、デメリットとしては、コスト面や、自社のニーズとのミスマッチ、カスタマイズの制限といった点があります。外注先を選ぶ際は、料金だけでなく、研修内容の質、自社ニーズへの対応力(カスタマイズ性)、実績、そして研修後のフォロー体制を総合的に評価することが、研修成功の鍵となります。外注研修をうまく活用し、内製研修と組み合わせることで、人事部門の負担を抑えつつ、効果的な育成体制を構築することが可能です。

たとえば、NTT ExCパートナーが提供する「新入社員研修」では、

  • 社会人基礎力から応用力まで幅広く対応
  • 中堅以上の企業での導入実績
  • 自社課題に応じた柔軟な設計

といった特長を備えており、新入社員研修の外注を検討する企業にとって最良な選択肢の一つとなるでしょう。

詳しくは、下記よりご覧ください。

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