行動経済学 第5章:お金の使い方(アンカリング効果・松竹梅の法則)

行動経済学の具体例を学ぶ
今回は3人目となる、こちらの方のお悩み

私はプライベート寄りの話なんですが、お金の使い方が上手くなりたいと思っています
行動経済学ってセールスの現場でも使われてるって言いますよね?
仕組みを知っておくことで、冷静な対応ができるかな~と思うのですが…

はい、確かにセールスの現場にも、多数の理論が導入されています
正しく用いるのは何も悪くないのですが、「売らんがため」の仕掛けとしているケースも少なくないです

今回は2つの事例をご紹介しましょう

1つめは、アンカリング効果
人は「最初に与えられた情報が起点=アンカーとなって、その後の意思決定を大きく左右されがち」という習性です

例えばこんなケース

  • 高額な商品の値引き前価格に惑わされる
  • 遅刻しそうな時、長めに時間を伝えておくなど

アンカーの部分は数字で示す形が一般的
相対的な感覚によって、認知に歪みが発生するのです

あ~これはあるなぁ💦

2つめは、松竹梅の法則
人は「3段階の選択肢を提示された場合、中間の選択肢を選ぶことが多い」という習性です

おとり効果とも呼ばれ、特に飲食店のメニューやWebサービスのプランなどで目にします

選ばれにくい選択肢を盛り込むことで、意図する選択肢に促しやすくなると言われており
一般的には、松=20% 竹=50% 梅=30%の目安に収束するとされます

ちなみに2択の場合、単に安い方が選ばれがちです

人は「中間の選択肢はリスクが低い・安心できる」と考えがちであることから、
別名=極端の回避性とも呼ばれます

人は選択肢が多すぎると選べなくなり、検討・選択することをやめるようになる習性もあるため、3択という選択肢はバランスが良いと言われます

意図的にコントロールされているケースは多いのかもしれませんね

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