VR(HMD)一括制御システム
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短期間でのレンタル利用も可能、集中制御でVRの一括再生が可能です。
業界・業種 | 医療・ヘルスケア |
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希少疾患への治療薬を提供するアレクシオンファーマ合同会社が、指定難病「視神経脊髄炎スペクトラム障害(以降、NMOSDと記載)」における視野障がいの症状を疑似体験できるよう制作したVR映像。医療関係者に向けたセミナーなどで使用する体験型コンテンツとして活用し、NMOSDの認知拡大、患者視点の体験による診療の質向上などを目指す。
VR映像はNMOSD治療の第一人者である、東北医科薬科大学医学部の中島一郎教授が監修。NTT ExCパートナーが持つVR映像制作技術、企業向け研修で培った教材制作ノウハウも活かし、高度な専門性を必要とする医療分野における体験型VRコンテンツの実現に至った。
映像例:水平性半盲、霧視、中心暗点をはじめ、同名性半盲などの視野障がいの様々な症例を再現。
監修を務めた中島教授に、VRコンテンツを制作した意図と思いを語っていただいた。
東北医科薬科大学医学部
中島 一郎教授
NMOSDの患者様の6割は、視野障がいを起こすと言われています。視野欠損、視力低下、中心暗点などが主な症状としてあり、多くが後遺症を残しています。また、NMOSDの30%の患者様が、片目を失明しているとも言われています。NMOSDにおいては、再発の際にさらに重い症状を発症するケースも多いです。VR映像を通じていかに患者様が大変な症状を抱えているかを医療関係者に体験していただき、NMOSDの認知と再発防止への意識を高めていきたいと、今回のVRシステムを開発することになりました。
VR映像を体験した中原教授に、感想を伺った。
慶應義塾大学医学部
中原 仁教授
患者様の目線が見えるということは素晴らしいです。今まで、多くの患者様から見えない、見えにくいといった話は聞いていましたが、それが生活にどう影響を与えるか、本当の意味では理解するのは難しかったわけです。このVRで階段を降りる様子などを体験でき、ようやく患者様の言っていることがわかったと感じました。こうした経験があると、本当に再発をさせてはいけないという意識が高まります。このVRでの体験を通じて、多くの医療関係者が、目の前の患者様の気持ちに寄り添う診療をすることにつながると思います。ぜひ、多くの人に体験していただきたいです。
映像制作にあたり、監修を務めた中島教授とは何度もミーティングを重ね、より症状の実態にあった映像の実現を目指した。企画段階で、視野障がいの症状と発症の多い性別、年齢をヒアリング。発症が多いとされる30~40代女性の生活シーンをベースに、NTT ExCパートナーがシナリオを作成。撮影後、視野障がいがどのような形で起きているのか、視野を遮る黒点の形など細部に至るフィードバックを中島教授にいただきながら、よりリアルな患者様の視点を体験できる映像を追求した。
アレクシオンファーマ社では、今回のVRシステムを活用したセミナーなどを開催し、NMOSDの認知を進めていく。2021年10月には、NTT ExCパートナーと共催したセミナー「ソソリスWeb全国講演会~NMOSD患者さんに希望を届ける~」を通じて、多くの医療関係者にVR体験を提供した。
また、MRにおいても、通常の営業に加え、VRによる体験型の訴求が可能となり、医療関係者との新たなコミュニケーションを生むきっかけとしても活用されている。
※MR:医薬情報担当者(医薬品の適正使用のため医療従事者へ情報提供等を主な業務として行う)
視野障がい者の視点を体験できるVRシステムは以下のニーズへの対応も可能。
アレクシオンファーマは、グローバル展開するバイオ製薬企業の米国アレクシオン・ファーマシューティカズの日本法人として2008年9月に設立。選択肢の少ない希少疾患の患者への、革新的な治療薬の提供を使命としている。疾患の知識や認知度の向上にも力を入れており、幅広く希少疾患患者の転帰の向上および、そのための医療関係者への支援を行っている。
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