VOICE
担当コンサルタントの声当初、「危機管理」という専門スキルを持った人材の育成をどのようにしていくべきか、という課題意識から、グループの人材育成会社である弊社にお声がけをいただきました。そこでまず、人材育成だけでなく、危機管理室における全ての課題をざっくばらんにお話いただく「課題ヒアリング」というセッションを通じて、「課題解決の方向性」というコンサルティングレポートを作成、ご提示しました。レポートの提言の柱の一つが「ノウハウの見える化と体系化」だったことから、改めて正式にお仕事の依頼をいただきました。
今回、ご支援させていただいたのは、危機管理室メンバーの皆さんがこれまでの災害対応を振り返りながら議論し、作成された資料をもとに定例のミーティングでヒアリングを重ね、その内容をフローとプロセスにまとめる、ということがメインでした。
また、NTTドコモビジネス様には危機管理室以外にも、災害時に各組織で「災害対策員」という役割を担う社員が約760人いらっしゃいます。自然災害が頻発した2018年の災害対応の経験が“喉元すぎないうちに“、その方々を対象とした「振り返り研修」も今回初めて企画し、実施しました。「設備班」「サービス班」「お客様対応班」など、実際に活動をされている班ごとのグループを作り、災害発生当時の課題や改善点、うまくいったことなどを出し合って、改善策を考えると同時に、プロセスごとの全体の動きや他班との相互理解も深めていただきました。
きわめて大きな規模で災害対応に取り組まれているNTTドコモビジネス様の施策をご支援することは、私達にも大変なチャレンジでしたが、メンバーの皆さんの熱い思いと積極的な協力に助けられ、一定の成果を出すことができたのは大きな喜びでした。幸い今後の取り組みにも期待を寄せていただいているので、施策のさらなる発展をめざして力を尽くしていきたいと考えています。