人事制度設計の進め方とは?経営戦略との連動手順や注意点を解説

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  • 評価制度
  • 給与制度
  • 目標設定

経営層から「事業戦略に合った人事制度に作り直してほしい」「離職が増えているから評価制度を見直したい」と指示を受けたものの、何から手を付ければよいか迷っていませんか?人事制度設計とは、経営戦略の実現に向けて、等級・評価・報酬の仕組みを整え、従業員の成長と連動させる取組みです。等級・評価・報酬の基本は知っていても、それらをどう連動させ、自社の戦略や人材育成に落とし込むかは難しいものです。  
本記事では、人事制度の種類や見直したいタイミングを整理した上で、失敗しないための注意点、現状分析から運用定着までの具体的な設計手順を解説します。 

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    人事評価制度を作る際の流れ・ポイントを解説

    • 制度構築の基本的な流れ
    • 評価方法の種類、面談時の注意点

    など、評価制度を作る際に重要なポイントをまとめています!

人事制度設計とは?

人事制度設計とは、企業がめざす姿を実現するために、従業員の役割や処遇のルールを整備する取組みのことです。単なる給与計算のルール作りではなく、組織の方向性と従業員の行動を合致させる重要な意味を持っています。ここでは、人事制度が果たす役割や基本となる要素について詳しく解説します。

経営戦略と人材戦略をつなぐ役割を果たす

人事制度は、経営戦略と現場の人材戦略をつなぐ架け橋のような役割を担うものと考えられています。企業が新しい事業に挑戦する場合、事業を推進できる人材を育成し、適切に評価する仕組みが求められます。経営陣が描くビジョンを具体的な行動指針に落とし込むことで、従業員は自分が何を期待されているのかを理解できるようになるでしょう。組織全体の目線が揃い、目標達成に向けた推進力も高まりやすくなるはずです。

等級・評価・報酬の3要素を連動させる

効果的な人事制度を構築するには、等級制度と評価制度、そして報酬制度の3つを密接に連動させる姿勢が求められます。3つがバラバラに機能していると、従業員の納得感を得ることは難しいでしょう。等級で求められる役割を明確にし、役割にもとづいた評価基準を設定した上で、評価結果を公平な報酬として還元する流れを作るのがおすすめです。一連のサイクルが機能することで、従業員のモチベーション向上につながっていくと考えられます。

業績評価だけでなく従業員の自律的な成長を促す

現代の人事制度においては、過去の業績を査定するだけでなく、未来に向けた従業員の成長を支援する視点が求められます。評価のフィードバックを通じて本人の課題や強みを明確にし、次のステップへ進むための具体的な道筋を示すとよいでしょう。従業員が自らのキャリアを主体的に考えられる環境を整えることで、組織の継続的な成長基盤を築く土台になり得ます。

人事制度の種類

一般的に、人事制度は「等級制度」「評価制度」「報酬制度」の3つで構成されています。具体的には、等級により従業員の職責・役割を定義し、評価によって業務遂行状況を客観的に審査した上で、結果を報酬へ反映するという仕組みで運用されていることが一般的です。

種類主な役割設計で決めること
等級制度従業員を能力・役割に応じて区分する等級の数や昇格・降格の基準
評価制度働きぶりや成果を評価する評価項目や評価方法、実施の頻度
報酬制度評価をもとに処遇を決める給与体系や賞与、昇給の仕組み

等級制度:能力・役割に応じて等級を定める制度

等級制度とは、従業員を能力や職務内容、役割に応じて区分し、処遇やキャリア形成の基準を明確にするための人事制度をさします。
たとえば、以下のような形式があります。

  • 職能資格制度:従業員の能力やスキルにもとづいて等級を決定する
  • 職務等級制度:担当する職務の重要度や責任範囲を基準に設定する
  • コンピテンシー制度:行動特性や成果につながる要素をもとに等級を設定する

等級ごとに役割や期待される成果を定義することで、従業員が自身のキャリアパスを把握しやすくなるでしょう。

等級制度については、下記の記事もご覧ください。

評価制度:行動や成果を公正に評価する制度

評価制度とは、従業員の成果や能力を測定し、適切な評価を行う仕組みのことです。
報酬や昇進の基準となるだけでなく、従業員の成長を促進するためにも役立ちます。
主な評価方法は以下が挙げられます。

  • 目標管理(MBO):個々の従業員が設定した目標に対する達成度を評価する
  • 360度評価:上司、同僚、部下など複数の視点から評価を実施する
  • 行動評価:求められる行動やスキルにもとづいた評価を行う

報酬制度:評価結果をもとに給与・賞与を決める制度

報酬制度とは、従業員の貢献度や成果に応じて給与やインセンティブを決定する仕組みです。
企業の競争力を高めるだけでなく、優秀な人材を引きつけるためにも重要な要素となり得ます。主な種類として以下が挙げられます。

  • 成果主義型:業績や目標達成度に応じた報酬
  • 年俸制:年間契約で報酬を定める
  • 役割給:役職や担当業務に応じた報酬

既存の人事制度を見直すタイミングはどんなとき?

人事制度は、環境の変化に合わせてアップデートしていく必要があります。制度と実態の間にズレが生じたまま運用を続けると、組織の活力が失われてしまう可能性があります。既存の仕組みを根本から見直したい具体的なタイミングについて確認していきましょう。

見直しを検討したい主な状況発生するリスク
経営戦略の大きな変更求める人材像と評価基準の乖離が生じる
従業員のモチベーション低下優秀な人材の流出や業績の悪化を招く
組織規模の急激な拡大役割分担が曖昧になりマネジメントが機能しなくなる

経営方針や事業戦略が大きく変化したとき

企業の方向性が大きく転換したと考えるタイミングは、人事制度を見直す重要な契機になり得ます。新規事業への参入やビジネスモデルの転換を行う場合、従業員に求めるスキルや行動特性も変わってくるでしょう。これまでの年功序列型から成果主義的な要素を取入れるなど、新しい戦略に合わせた評価軸を再定義する姿勢が求められます。戦略と制度のベクトルを合わせることで、変革に向けた組織の動きを後押ししやすくなるでしょう。

現行の評価に不満が集まり離職が増えたとき

現場から、頑張っても正当に評価されないという不満の声が多く聞かれるようになったら、制度が機能不全に陥っているサインだと考えられます。放置すると、特に優秀な従業員から退職していく深刻な事態に発展しかねません。給与の基準が不透明だといった従業員の声に耳を傾け、評価基準の透明性を高めたり、フィードバックのプロセスを改善したりするなど、迅速な対応が求められます。

組織規模が拡大し役割の再定義が必要になったとき

従業員数が増加し、部署や階層が複雑になってきた段階でも、制度の再構築が求められます。創業期のような経営者の直感的な評価では、多くの場合公平性を担保しにくくなるためです。誰がどのような権限と責任を持つのかを等級制度として明文化し、組織図と連動させることで、拡大する組織を効率的に運営する土台が整うでしょう。マネージャー層が適切に部下を評価できる共通の基準を用意するのが大切です。

人事制度に活かせるおすすめアプローチ5つ

上記でも簡単にご紹介しましたが、3種類の人事制度は、さらにいくつかの手法にわかれます。ここでは、特に近年、注目されている人事制度手法について、ご紹介します。

1on1

1on1とは、上司と部下が一対一で対話を重ねる取組みです。
週に一度、あるいは隔週といった短い間隔で、継続して行うのが一般的です。評価面談とは性質が異なり、部下の成長や悩みに寄り添う時間として活用されます。対話を重ねるうちに、上司と部下のあいだに信頼が育まれていく効果も期待できます。小さな困りごとも早めに察知しやすいため、問題が深刻になる前に対処しやすくなるでしょう。話題は業務の進め方からキャリアの相談まで、幅広く扱えるのも特徴の一つです。上司が聞き役に回るほど、部下は安心して本音を打ち明けやすくなると言われています。

360度評価

360度評価は、上司だけでなくさまざまな立場の人が評価に加わる仕組みです。
同僚や部下、ときには他部署の関係者まで、複数の視点から多角的に評価します。多面評価とも呼ばれ、一方向の評価では気づきにくい一面を見つけ出せる仕組みだと言えるでしょう。また、複数の目を通すことで評価の偏りを抑えやすくなり、結果に対する納得感も生まれやすくなるでしょう。ただし、評価者が増えるほど、運用負荷が高まる可能性があります。

成果主義

成果主義による評価は、仕事の成果や業績、目標達成度などの結果を重視する方法です。
年齢や勤続年数ではなく、実際にどれだけ貢献したかが評価軸になります。大きな成果を上げた人に手厚く報いることで、組織全体の意欲を引き出しやすくなると考えられています。努力が処遇に反映されれば、従業員は次の目標へ意欲的に取組むようになるでしょう。しかし、結果ばかりに着目してしまうと、成果に至る過程やチームへの協力がおろそかになりかねません。成果の測り方を明確に示し、公正さを保つ工夫が求められます。

リアルタイムフィードバック

リアルタイムフィードバックとは、日々の業務の中で気づいた事柄を、即座にその場で助言を含めてフィードバックを行う仕組みです。
行動の直後に言葉をかけられるため、記憶が薄れないうちに、具体的なやり取りをしやすくなります。従業員の納得感も得られやすいとされるため、適切に対応できれば改善スピードも上がりやすくなるでしょう。つまずきがあればすぐ修正でき、よい行いも早い段階でフィードバックできます。短いやりとりを積み重ねるほど、上司と部下の距離も自然と近づきやすくなるでしょう。日々の業務に無理なく溶け込む仕組みに整えるのがポイントです。

ノーレイティング

ノーレイティング(no rating)とは、ランク付けによる評価を廃止して、個々の成長や貢献度を重視して評価する手法です。
序列を取払い、対話を通じて成長を支える運用への切り替えが該当します。欧米の先進企業から広まり、ここ数年は日本でも関心が高まってきていると言われています。順位付けから対話による育成へと重心を移す点が大きな特徴の一つです。ランクの上下に対する危機感から解放されることで、挑戦による失敗を恐れなくともよい環境が整うでしょう。一方で、報酬の根拠が見えづらくなるという難しい側面も残ります。導入には、丁寧なフィードバックと、納得感のある処遇方針がセットで求められるでしょう。

人事制度の設計を成功に導くステップ

新しい人事制度が設計され、社内で定着するまでには、段階的なプロセスが求められます。ここでは、現状の課題抽出から運用定着に至るまでの手順を、順を追って解説します。

ステップ実施事項主な内容

1

現場へのヒアリングで課題を明確化するアンケート・ヒアリングを通じて、現行制度への不満や業務上の障壁を洗い出す

2

経営戦略にもとづいて人事方針を定める自社が求める人材像や評価基準の基本方針を言語化する

3

制度と育成体系を一体で設計する等級・評価・報酬の各制度を、教育・研修体系と連動させながら構築する

4

詳細な事前シミュレーションをもとに微調整する過去データを新制度に当てはめ、人件費変動や不具合を確認してリスクを回避する

5

説明会や研修を通じて社内へ周知する全従業員への説明会と管理職向け評価者研修を実施し、新制度への理解を促進する

6

面談と効果検証を行い運用の定着を図る定期面談や現場からのフィードバックをもとに、制度を継続的に改善・定着させる

ステップ1:現場へのヒアリングで課題を明確化する

制度設計の最初のステップとして、まずは現状の課題を正確に把握することからはじめます。経営陣だけでなく、現場の管理職や一般従業員からも広く意見を集める姿勢が求められます。アンケートや個別のヒアリングを通じて、現行の評価に対する不満や、業務を進める上での障壁となっている要素を把握しましょう。現場のリアルな声を拾い上げることで、実態に即した改善案を検討しやすくなるはずです。

ステップ2:経営戦略にもとづいて人事方針を定める

現状の課題が明確になったら、次に自社がめざす方向性を示す人事ポリシーを策定します。経営戦略を実現するために、どのような価値観を持った人材が必要で、何を基準に報いるのかという基本方針を言語化する作業です。以降の具体的な制度設計における判断基準になります。軸がブレないように、経営層と十分に議論を重ねて明確な言葉として定義しておきましょう。

ステップ3:制度と育成体系を一体で設計する

人事ポリシーにもとづき、等級や評価、報酬の各制度を具体的に作り込んでいきます。枠組みを作るだけでなく、従業員をどのように育成していくかという教育体系と連動させることが重要な観点になります。各等級で求められるスキルを習得するための研修プログラムを用意するなど、評価と育成がセットになるように設計しましょう。一貫性を持たせることで、従業員は納得感を持って自己研鑽に取組みやすくなるはずです。

ステップ4:詳細な事前シミュレーションをもとに微調整する

制度の素案が固まったら、すぐに導入するのではなく、詳細なシミュレーションを実施します。過去の評価データや現在の給与情報を新しい制度に当てはめ、人件費の総額がどのように変動するかを確認しましょう。特定の従業員の給与が極端に下がってしまうなどの懸念点が見つかった場合は、基準の緩和や移行期間中の調整措置などを検討するのがおすすめです。混乱を防ぐために、素案の段階で綿密なリスクヘッジを行いましょう。

ステップ5:説明会や研修を通じて社内へ周知する

新しい制度をスムーズに稼働させるためには、社内への丁寧な説明が求められます。全従業員向けの説明会を開催し、なぜ制度を見直すのかという背景や、今後の評価基準についてわかりやすく伝えましょう。同時に、実際に評価を行う管理職に対しては、評価者研修を実施するのがおすすめです。新しい基準に沿って公平な評価ができるよう、面談の進め方やフィードバックのスキルを身につけてもらう取組みを整えましょう。

ステップ6:面談と効果検証を行い運用の定着を図る

制度を導入した後は、意図したとおりに機能しているかを持続的にモニタリングします。上司と部下の定期的な面談を通じて、目標の進捗確認や軌道修正を行うのがおすすめです。運用を続ける中で生じた不具合や現場からの要望は随時収集し、必要に応じてルールの微調整を行いましょう。制度は作って終わりではなく、育てていくものだという認識を持って根気よく定着を図ることが大切です。

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    人事評価制度を作る際の流れ・ポイントを解説

    • 制度構築の基本的な流れ
    • 評価方法の種類、面談時の注意点

    など、評価制度を作る際に重要なポイントをまとめています!

人事制度設計で陥りがちな失敗

人事制度を設計する際は、想定外の課題に直面することも珍しくありません。制度として整っていても、現場で適切に機能しないケースも存在します。ここでは、多くの企業で起こりやすい失敗を5つ取上げます。

明確な目的やビジョンが不足している

起こりやすい失敗の一つが、制度の目的を明確にしないまま設計に着手することです。他社の事例を参考にするだけで進めると、判断の基準が定まりにくくなります。何を実現するための制度なのかが曖昧では、検討のたびに方針が揺らいでしまうでしょう。目的が不明確な制度は、従業員にも意図が伝わりにくくなります。設計に入る前に、自社がめざす方向性を明文化しておく姿勢が求められます。基盤を整えてはじめて、一貫性のある制度を構築できるでしょう。

現場の声や現状と乖離している

経営層や人事部門だけで設計を進めてしまうと、現場の実態との間にずれが生じやすくなります。理想を重視するあまり、日常業務の実情から離れた制度になってしまいかねません。検討段階では妥当に見えても、現場で運用できないケースも存在します。乖離を防ぐために、設計の初期から現場の意見を取入れる姿勢を持ちましょう。従業員へのヒアリングやアンケートを通じて、実態を正確に把握しておくのがおすすめです。現場と連携しながら進める姿勢が、制度の実効性を高める鍵になるでしょう。

制度が複雑で運用に支障が出る

多くの要素を盛り込むうちに、制度が過度に複雑化することもあります。評価項目が細分化され、手続きが煩雑になると、運用自体が重い負担になりかねません。複雑な制度は、運用する側と利用する側の双方に負荷をかけます。評価業務に過大な工数がかかり、通常業務を圧迫するおそれも否定できません。簡潔でわかりやすい設計を心がけるとよいでしょう。誰もが無理なく運用できることが、制度を継続的に維持する上での鍵になります。

社内への周知が不足し運用が定着しない

優れた制度を構築しても、意図が従業員に伝わらなければ定着につながりにくくなります。導入の通知のみで完結してしまえば、目的や運用方法が十分に理解されず、現場では従来の運用が続いてしまうケースも珍しくありません。とくに管理職の理解が浅いままだと、評価の判断軸がバラバラになり、制度そのものへの不信感につながるおそれもあります。

運用後の効果検証を継続しない

制度は導入して完了するものではなく、運用しながら改善を重ねていくものです。しかし、運用がはじまると、効果検証が後回しになりやすい傾向にあります。効果を確認しないまま放置すれば、実態にそぐわない制度になりかねません。事業環境や働き方は、時間の経過とともに変化していくものです。定期的に制度を振り返り、従業員の意見や運用データにもとづき、継続的に見直しを進めましょう。検証と改善を続ける姿勢こそが、制度の実効性を長期的に支える鍵になります。

人事制度設計を成功させるポイント

前述した失敗例を踏まえ、以下で具体的な成功のポイントを解説します。

企業のビジョン・戦略との整合性を保つ

人事制度は、企業のビジョンや戦略を反映するものであることが求められます。企業がめざす方向性や事業目標を明確にし、それにもとづいた制度を設計することで、従業員が自身の役割を理解しやすくなるでしょう。
たとえば、事業拡大をめざすなら成果主義を重視した制度を導入したり、従業員満足度を向上させたい場合に1on1やリアルタイムフィードバックを活用したりするのがおすすめです。

従業員の声を取入れる

現場の課題や従業員のニーズを十分に踏まえずに設計された制度は、運用がスムーズに進まず形骸化する可能性があります。
従業員の声を設計段階から取入れられれば、制度の納得感と実効性を高める効果が期待できます。
具体的には、社内アンケートや指定のテーマをグループ対話形式で議論してもらうフォーカス・グループを実施したり、各部門から代表者を選び、設計プロセスに参加してもらう方法が挙げられます。

適切な評価基準を設定する

評価基準が曖昧だと、従業員に不公平感を与え、モチベーションの低下を招く恐れがあります。評価の透明性を確保し、誰もが納得できる明確かつ公平な評価基準を設けましょう。
たとえば、数値化できる目標(KPI)を設定し、業績評価を客観的に行う方法があります。定性的な評価においても基準を明確にし、上司の主観に頼らず公平に判断できる仕組みの整備が必要です。評価プロセスを可視化し、定期的にフィードバックを行うことで、従業員が自身の成長を実感しやすくなるでしょう。

柔軟性を持たせる

企業環境や労働市場の変化に対応できるよう、人事制度には柔軟性を持たせるのがおすすめです。
たとえば、リモートワークや副業の普及に伴い、従来の評価基準や報酬体系を見直す必要があると考えられます。リモートワークと出社を組み合わせたハイブリッドワークの導入に対応適した評価制度を整える、個人の成果をより重視した成果報酬型給与を導入するなどがおすすめです。

社内への周知と定着を支援する

優れた制度を設計しても、従業員に正しく理解されなければ十分な効果が見られない可能性があります。制度の目的や運用方法を従業員に周知し、定着を図る取組みを実施しましょう。
具体的には、導入時に説明会や研修を実施したり、FAQやイントラネットでいつでも情報を確認できる環境を整備したりが該当します。運用開始後の定期的なフォローアップミーティングもおすすめです。

運用後に継続的な改善を行う

人事制度の設計は一度完成させれば終わりではなく、運用後も継続的な改善を行うことが求められます。市場環境の変化や従業員のニーズに適応し、より実効性の高い制度へと進化させていきましょう。
たとえば、定期的に従業員の満足度調査を実施し、評価制度や報酬体系が適切に機能しているかを確認するのがおすすめです。データ分析ツールを活用し、評価の公正性や報酬の納得感を検証することで、課題を可視化できます。
また、現場の声を積極的に収集し、フィードバックをもとに改善策を講じましょう。企業が従業員の成長を支援し続けることで、長期的な組織の活性化と競争力の向上が期待できます。

人事制度の再設計を専門家に依頼したほうがよいケースとは?

人事制度の再設計は専門性が高く、自社の人材だけで進めるには限界を感じる場面も出てくるでしょう。外部の知見を適切に活用したほうが、課題解決の近道になるケースもあります。ここでは、コンサルタントなどの専門家への依頼を検討したほうがよい具体的なケースを整理します。

専任担当者の配置が難しく、社内に十分な知見がない場合

人事の専任担当者を配置するのが難しい場合、通常業務と並行して制度の再設計を進めるのは困難でしょう。法改正の動向や他社の最新事例など、必要な情報を収集するだけでも多くの手間がかかります。社内に十分な知見が蓄積されていないなかで進めれば、手戻りも起こりやすくなるでしょう。このようなケースでは、人事領域に特化した専門家のサポートを受けることもおすすめの選択肢の一つです。豊富な経験にもとづく客観的なアドバイスを得ることで、つまずきを防ぎながら効率的にプロジェクトを推進しやすくなるでしょう。

評価基準と育成体系を連動させるのが難しい場合

等級制度や給与テーブルを整備できても、従業員のスキルアップやキャリア形成とどう結びつければよいか悩むケースも多いでしょう。評価を単なる査定で終わらせず、人材育成と連動するには、評価基準と育成体系を連動させる高度な設計ノウハウが求められます。専門家の知見を借りることで、課題分析から評価基準と育成体系の連動までを一気通貫で整理しやすくなります。結果として、従業員の自律的な成長を促す実効性の高い仕組みを構築しやすくなるでしょう。

制度が形骸化してしまい運用定着に至らない場合

過去に人事制度を改定したものの、現場への定着が進まず、従来の運用に戻ってしまったという経験をお持ちの企業も少なくないのではないでしょうか。優れた制度を作っても、運用を担う管理職の理解とスキルが伴わなければ、制度は形骸化してしまいかねません。定着に課題を持つケースでは、導入段階から外部の力を借りて丁寧な評価者研修を実施したり、運用開始後の定期的なモニタリングを依頼したりする方法もあります。取組みを重ねることで、形骸化を防ぎ、着実に組織へ定着させやすくなるでしょう。

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    人事評価制度を作る際の流れ・ポイントを解説

    • 制度構築の基本的な流れ
    • 評価方法の種類、面談時の注意点

    など、評価制度を作る際に重要なポイントをまとめています!

制度設計から定着まで一気通貫「人事制度設計・育成体系構築コンサルティング」

人事制度設計は、等級・評価・報酬の枠組みをつくって終わりではありません。従業員の成長やキャリア形成、育成体系と連動することで、制度は組織のなかで本来の力を発揮すると考えられます。しかし、設計から運用、定着を自社だけで進めるのは容易ではないでしょう。

そこで頼りになるのが、NTT ExCパートナーが提供する「人事制度設計・育成体系構築コンサルティング」です。30年以上にわたりNTTグループで培ってきたノウハウをもとに、課題分析から制度設計、育成体系の構築、導入・運用・定着支援までを一気通貫で伴走します。人事制度と育成体系を経営戦略や人材戦略と連動させることで、従業員の成長と企業価値の向上を両立しやすくする点が大きな特長です。

「制度をつくったものの運用が回らない」「評価と育成がつながっていない」といった課題を抱える企業さまは、専門家の伴走支援を選択肢に加えてみてはいかがでしょうか?

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まとめ

人事制度の基本的な概念や種類、具体的な設計方法について解説しました。

この記事のポイントをまとめます。

  • ジョブ型人事制度は職務内容と報酬が連動するため人件費の最適化や専門人材の獲得に効果を発揮する
  • リモートワークの普及や高度IT人材の不足を背景に成果主義をベースとした新しい制度への移行が急務となっている
  • 導入時はチームワークの低下や優秀な人材の流出リスクに注意し、段階的に進めることが成功の鍵となる
  • 自社の強みや組織文化を考慮しメンバーシップ型とのハイブリッド運用も視野に入れた慎重な制度設計が求められる
  • 社内の意見調整やリソース不足に課題を感じる場合は専門家のコンサルティング支援を活用することが推奨される

人事制度の改革は一朝一夕には成し得ませんが、自社の未来を見据えて取組むことで、組織の競争力は確実に高まります。

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